働く場所による仕事の違い

ケアマネの職場を大きく分けると、利用者さんの自宅を訪問して働く場合と、施設で働くパターンに分類されます。
介護を必要としている方の自宅に直接出向く場合と、有料老人ホームなどの施設で働く場合では、同じ職種でも仕事内容は異なってきます。

まず、担当する人数が異なります。利用者さんの自宅を訪問する勤務の場合、担当できる人数は35~40人程度です。一方、施設の場合は、50~100人と倍以上の方を担当します。
施設の場合は、施設が提供できる介護サービスに沿ってケアプランを策定します。ある程度、パターンが決まった業務を行うことになります。一方で、利用者さんの自宅を訪問する場合は、個々人に合わせたケアプランを策定する必要があるので、一人当たりにかかる時間や手間は多くなります。その為、施設より担当できる人数が少なくなるのです。

施設で働く場合、施設全体の枠組みの中で動く事になります。その為、時間の管理はしやすいでしょう。介護職員や、生活相談員などの業務を兼任することが多いです。ケアマネの仕事に加えて介護業務まで兼任すると、体力的にハードな業務となります。利用者さんの自宅を訪問する場合は、事務所に出勤する場合もあれば、直接利用者さんの自宅へ向かう場合があります。時には、入院されている方や施設に入居されている方のところを訪問し、面会に行くこともあります。訪問や面会などのスケジュールを、全て自分で管理する必要があります。自宅を訪問する業務の場合、介護サービスに関する手続きの代行を行うのも職務の1つです。代表的なのは、要介護認定の書類作成代行でしょう。利用者さんでも作成は可能ですが、専門知識が必要になりますので、ケアマネが代行することが多いのです。